薩摩藩の家老として明治維新で大きな役割を果たした小松帯刀公の領地はここ吉利であり、墓所があります。
帯刀公は喜入領主肝付家の三男として生まれ、幼名を尚五郎と称し、のちに吉利領主小松家の養子となりました。吉利では一般の人々と親しく交わり、善政を行ったことから「小松家の名君」と呼ばれました。
薩摩藩家老としての小松帯刀公は西郷隆盛や大久保利通を伴い、薩長同盟を成立させ、王政復古など明治維新の実現に奔走しました。坂本竜馬やイギリスの外交官アーネスト・サトウは日本人の中で一番魅力のある人物と称え、新政府の筆頭に名をあげましたが、明治3年36歳の若さで病没しました。幻の宰相と言われるゆえんです。墓所は小松家菩提寺園林寺跡にあります。